Nature論文とそうでない論文、採択まで何が違う?






Nature論文とそうでない論文、採択まで何が違う?





(1) エディタが積極的に論文の価値を判断します





(2) レビューワが世界的な権威のある先生


エディタ審査で80%程度がリジェクト、レビューワ審査で80%程度がリジェクトというのは、私や友人の体験談をまとめた上での予想値です。しかし、論文採択率は公表されていて、Nature Communicationsの採択率は7%です。なのでエディタで80%リジェクト、レビューワで80%リジェクトという数字はあながち遠い値ではないと思います。採択率が低いから論文の内容に信憑性が高いとは言い切れませんが、すごい大変な作業だと分かります。
(* ちなみに過去の記事で[論文の採択率を知りたい!]を書いたので参考にしてください)





(3) レビューワからアクセプト受けた後に多数の修正





(4) 査読期間がとても長い


私の書いたNature Communications論文を例して比較してみます。注意しなくてはいけないのは、これは私の原稿の場合の話で、いつもこのスケジュールで原稿が採択されるわけではない点に注意してほしいです。
比較してみると、Sensors and Actuatorは投稿から完成まで93日だったのに対して、Nature Communicationsはほぼ2倍の171日です。






Nature Communicationsの採択スケジュール







次にすべき事



書籍の宣伝: 科学技術の基礎の全てをカバーしながら、その応用についても紹介してあり、しかも1年くらいで全部読み終えられるちょうどいい本はないだろうかと長年思っていました。東京大学を首席で卒業し、Nature Communicationsに論文が採択され、アメリカ空軍研究所と共同研究した経歴があり、さらに大型コンピュータの研究開発に携わるなど、様々な国や機関で活躍してきた著者が書いた「科学技術の全般を理解できる本」発売中!